去る2月18・19日に赤谷合宿を行いました。これは音楽合宿ではなく、赤谷で行われる「どんつき祭り」に参加することと、顧問である神田先生と、またメンバー同士の親交を深めるためのものでした。厳密にいえば、神田先生のフィールドワークにJAZZ QUESTも参加させていただいたのです。
どんつき祭りとは、新発田市の赤谷で700年以上も続くお祭りで、男性が褌(ふんどし)と足袋だけで極寒の中、五穀豊穣・家内安全・身体健康などを祈って、1時間近くも体をぶつけあう、というものです。しかし年々参加人数が減ってきていることもあり、JAZZ QUESTからタイ、マサヤ、トモの3人もお祭りに参加させていただきました。
お祭りを見学する中で、なんとJAZZと通ずる発見をすることができました。それは、「グルーブは生むものではなく、自然と生まれるもの」であり、「グルーブにあわせるものではなく、グルーブにあってくるもの」ということです。お祭りでは、「よいよいわっしょい」という掛け声がずっとされてたのですが、最初はバラバラでもだんだんとその掛け声がピタッとあってくるのです。彼らはもちろん拍などを考えていません。私たちは演奏する際に、リズムが遅れたり、合わなかったりすることがありますが、それはリズム感が悪いわけではなく、ただグルーブにのれていないだけなのです。これは大きな発見でした。まさか日本の宗教行事が、JAZZにつながるとは思っていませんでした。しかし、どちらも一定のリズムによって、ドーパミンを分泌し、人間が心地よいと感じるものなので、根本は同じなのです。JAZZの原点はアフリカの先住民のダンス、儀式が原点ですが、私たちが今しているJAZZは楽譜があったり楽器の種類も多様になったり、発展したものです。一方、赤谷の祭りは700年変わらずに行われてきたものだから、原点そのものなのです。今回は発展してしまって見えなくなってしまった大切な基本の部分を、原点に立ち戻ることによって発見できたのでした。
とても有意義な合宿でした!
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