2017年3月7日火曜日

レイモンドさん&エリックマリエンサル


 去る10月30日、敬和学園高校にてテナーサックス奏者のレイモンドさんによるクリニックが行われました。アルトサックス奏者ジャッキー・マクリーンのお弟子さんで、2005年に来日し、活動の拠点を東京に移し活躍されている方です。日本語もとても流暢で、優しい方でした。吹けるテンポでしっかり練習をすることと、JAZZのアドリブで使えるドミナントビバップスケールの基礎練習を教えていただきました。ありがとうございました。






 去る11月23日、エリックマリエンサルのクリニックに参加し、コンサートを聞いてきました。エリックマリエンサルはサックス奏者で、チック・コリアやビッグ・ファット・バンドのメンバーとして知られている方です。“ジャズアルトサックスのファーストコール”と呼ばれていて、この意味はバンドを組む際にアルトサックスは誰か、となれば1番にエリックマリエンサルに電話をかける、ということです。すなわち、世界一のジャズアルトサックス奏者、ということを表しているのです。

 そんな彼の演奏は、私たちの神経全てをしびれさせるものでした。この何とも言えない感激は言葉でうまく表せませないので、エリックマリエンサルの演奏を聴いた中での、とても大切な気づきをシェアしたいと思います。一言でいうなら、「全力」です。エリックマリエンサルは、NYBB(新潟ヨッシービッグバンド)というバンドと共演していました。NYBBとは、東京と新潟のプロとセミプロが集まったバンドです。世界一のエリックマリエンサルはNYBBのメンバーの中で誰よりも、顔を真っ赤にして全力で演奏していたのです。私たちは合宿などでプロの外山さんや吉田さんにご指導いただきますが、お2人も私たちに模範演奏をしてくださる時、いつも全力で演奏してくださるのです。相手は高校生や大学生ですから、言い方は悪いですが、少しくらい手を抜いても私たちは気づかないし、それでも十分模範として成り立つはずなのです。しかし、外山さんと吉田さんは私たちに、いつも全力で演奏してくださいます。この2つのことから、「一流の人はいつも全力」ということを発見したのです。逆に、いつも全力だから一流なのかもしれません。楽器を吹くときはチューニングにしろ、音出しにしろ、いつも全力で吹くことが大切なのです。全力というのは決して大きな音で吹くということではありません。全力でいい音にして、全力で音程を気にして、全力でリズムに向き合う。すなわち全てのことに神経を使って演奏するのです。毎回自分のベストを尽くして演奏するAさんと、たまにしかベストを尽くさないBさんがいたら、Aさんの方が上達するのは誰が見ても分かることでしょう。

毎回楽器を演奏するときは全力を尽くすことを決めたJAZZ QUESTでした。


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